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雪国 [紀行文]

北は北海道から

南は沖縄まで、

日本中が冬の寒気に包まれ

あちこちで大雪を降らせています 。

 

雪と言えば、思い出すのが新潟の小出と言うところへ、

一人旅をした時の事。

 

駅のきっぷ売り場で「どこまで行けば雪国が見れますか?」

と、尋ねてみたのがこの旅の始まりでした。 

 

当時は列車も機関車で、黒煙を吐きながら 走る姿は迫力があった。

朝早くに上野駅を出発しお昼前には、小出と言う駅に降り立った。

 

この時が生まれて初めて見る、本物の雪国でした。

 

駅前の広場の地面からはあちこちに、雪をとかす水がチョロチョロと吹きあがり 、

その先の、商店通りには雁木が施され、軒下には勢いよく流れる水路 があり、

雪下ろしの塊が押し流されていました。

 

田舎風の食堂で腹ごしらえの後、

書店で地元の温泉地を地図で探し、尋ねてみた。

 

店の方が笑いながら、この時期、山の上まではバスは運行していないが、

東雲荘と言う、地元の人が宴会などで使う旅館までのバスなら、

まだ動いてると教えてくれた。 

 

雪の原から電柱の頭だけが出るほどの積雪の中を、走る事約1時間 、

民家もまばらな村落の入り口でバスは停車した。

 

ここが終点、折り返してバスは去っていった、

辺りに人影もなく、雪は風に吹かれて灰色の空から舞い落ちる、

知らない土地で歩いているのは自分だけ、少し心細い。

 

雪の壁を拳でボコボコと凹ませ元気を奮い立たせながら歩いて行くと、

鉄骨の赤い橋に出た、川下に旅館らしい建物が見えたので

どこまでが道か分からない様な、雪で覆われた坂道を下りていく。

 

旅館の玄関は雪ノ下、掘り下げた雪の階段が印象深かった。

 

宿泊したい旨を伝え、一番安い部屋でと、お願いした、

三角屋根の狭い部屋の中央に炬燵が置いてある、

窓は川側に一つだけ、理想通りの宿で嬉しかった。

 

仲居さんが燗酒と一緒に御膳を部屋まで運んでくれた、

食事が終わるまで、方言で話しながらのオモテナシ も嬉しかった。

窓を開けると暗い空から相変わらず雪が降り続いていた。

 

 

 

 

 

 


 
 
 
次の朝、雪の階段を上り旅館を後にした。
 
 
行きは気づかなかったが 小出の市街地に近づくにつれ、
 
バスは大きな川に沿って走っていた、後で知った事だが、
 
川の名前は信濃川で、宿泊した宿の下を流れる川は、
 
信濃川の源流の一つであった。
 
 
 
さて、せっかくの雪国だ、次はどこへ行こうか駅で調べた。
 
 
 
六日町、十日町と駅の名前が面白く、十日町へ行ってみようと決めた。
 
 
 
途中、機関車の待ち合わせか何かで、どこかの駅のホームで長い間停車した、
 
夜のホームは雪の白さで明るく、私はホームに降りて先頭の機関車を見に行った。
 
運転士がボイラーの窯を開けて石炭をスコップで放り込んでいる、
 
そのたびにオレンジの炎が 窯口から吹き出し、
 
その光が夜のホームの白い雪に映えて、
 
とても美しい情景が今も鮮やかに思い出せる。
 
 
十日町は小出よりも大きな町に思えたが
 
改札を出た人の姿は雪の降る闇の中にいつの間にか消え去り、
 
がらんとした街角に居るのは、またまた私だけ、少しだけ心細くなった。
 
どちらの方に歩いていこうか、あてもなく歩いていくと、
 
雪の原の中に旅館らしい建物と看板の明かりが見えた、
 
東雲荘程の風情はなくがっかりしたが 、
 
知らない街で、しかも夜にこれ以上探す勇気もなく宿泊する事とした。
 
 
風呂は大浴場であったが、土地の人の銭湯も兼ねていて、
 
じい様やばあ様が混浴で大声で笑い喋っていた。
 
よそ者の私は相手にしてもらえなかった。 
 
 
やはり、行き当たりばったりの一人旅は、パーフェクトは無いものだ、
 
それでも二泊三日の雪国の旅は70点満点と自分で満足し、
 
帰路についた。
 
 

タグ: 一人旅 雪国
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